なにか楽に稼げる副業ないかな…
特に在宅でできる副業がいいと思って調べた結果、たどり着いたのが「Amazon物販」という魔境でした。
Amazonで販売されているものはAmazonが仕入れて出品していると思いきや、実は誰でも出品できるんです。
個人で仕入れた商品をAmazonの倉庫に納品して販売を代行してもらうという流れです。
Amazon物販やってみたい！
軽い気持ちで出品者用のアカウントを作って始めてみたところ、これは副業初心者にはハードルが高いんじゃないか…と思いました。
特に楽に稼げる副業を探している人はやめておいたほうがいいです。
この記事では副業初心者が軽い気持ちでAmazon物販に手を出すのはおすすめしない理由について解説します。
物販とは
ここでいう「物販」とは、いわゆる「仕入れ物販」のことだと思ってください。
仕入れ物販とは、メーカーや卸業者などから新品を直接仕入れて販売する販売形態のことです。
せどりや転売との違い
せどりや転売とは何が違うの？
せどりは新品・中古に関わらず小売店やネット通販などで相場より安い商品を見つけて販売する販売形態のことです。
転売もせどりと似ていますが、昨今では品薄商品を買い占めてたりレアものを高値で販売したりといった手法に対して使われることが多いです。
両者に共通しているのは消費者と同じ購入ルートで仕入れているということですね。
なぜAmazon物販なのか
せどりや転売には再現性がありません。
常に利益が出る商品を探し続ける必要があるのです。
Amazonではせどりや転売で仕入れた商品を新品として販売することはできません。
一方物販は正規の仕入れルートが確保できれば大量仕入れも可能になりますし、Amazonで新品として販売することができます。
つまり収益が安定します。
さらにAmazonはネット通販の再大手ですからね。
ここで販売できるとなればやらない手はないでしょう。
これだけ聞くとAmazon物販は稼げそうに見えるけど…
ではなぜおすすめしないのか、ここからはその理由について解説していきます。
Amazon物販をおすすめしない理由
Amazon出品者のことを「セラー」と呼びます。
ここでは初心者セラーがぶち当たる壁について、私の経験をもとに5つピックアップしました。
- 固定費がかかりすぎる
- 出品制限の壁
- 新規出品者という肩書
- 他のセラーへのクレームが来る
- 結局せどりと同じ
順番に見ていきましょう！
固定費がかかりすぎる
出品アカウント
出品者用のアカウントは「大口出品」と「小口出品」の2種類あります。
大口出品と小口出品の違いを固定費の面で比較してみます。
| 大口出品 | 小口出品 | |
| 月額 | 4900円(税別) | 無料 |
| 販売手数料 | カテゴリーごとの手数料 | 100円＋カテゴリーごとの手数料 |
他にも大口出品ならPrimeマークがついたりするメリットがあるのですが、ここで言いたいのは月5000円かかるということです。
では小口出品で始めれば良いのでは？
たしかに、小口出品なら月額料金無料で売れた分だけ手数料を払えばいいので、わざわざ大口出品アカウントを作る必要はないんじゃないかと思いますよね？
しかし、副業セラーは絶対に大口出品で始めなくてはならないのです。
小口出品は売れない
Amazonというのは1つの商品ページで複数のセラーが出品する構造になっています。
つまり、同じ商品を販売しているセラーと販売競争をしなければなりません。
自社ブランドを持っていたり、自分しか仕入れられない商品を販売している場合は別ですが、個人が仕入れられるような商品は誰でも仕入れられると思ってください。
こちらはとある商品の販売画面ですが、右側に「カートに入れる」または「今すぐ買う」というボタンがあります。
多くのユーザーはこのボタンから購入すると思います。
この販売画面はカートと呼ばれていて、ここから購入された商品は「販売元」に表示されているセラーの実績になります。
そしてカートに表示されるセラーは1人だけで、カートに表示されなければほぼ売れません。
他のセラーから買いたい場合はどうすればいいの？
少し下にスクロールすると「Amazonの他の出品者」という表示があります。
さらにそこをクリックするとようやく他の出品者のカートが表示されます。
Amazonで買い物をする人の多くは出品者を意識せずに最初の画面から購入します。
たまに特定の出品者から買いたくない人もいますが、普通はわざわざここまでしないと思います。
そしてカートの表示は大口出品アカウントが優遇されます。
出品するためには仕入れ費用もかかっていますし、いくら固定費がかからないといっても売れなければ意味がないので大口出品で始める必要があるのです。
在庫保管手数料がかかる
Amazonで販売する場合はFBAと呼ばれる倉庫に納品して販売することになると思います。
FBAを利用すれば自分で在庫を保管する必要もありません。
売れた時点で発送まで全自動でやってくれます。
FBAは利用しなくても販売はできますが、Amazonで販売するなら使ったほうがいいです。
ただ手数料が高い…
売れた時の手数料はまだいいのですが、売れなくても在庫保管手数料が毎月かかってきます。
在庫保管手数料は商品ごとに異なりますが、大きい商品ほど高いです。
なので売れるまで置いておくわけにもいかないんですよね。
サポートツール「プライスター」の月額料金
プライスターというのは、Amazonと連携することで
- 価格の自動調整
- 在庫管理
- 納品作業の効率化
- 損益計算
などが自動でできるツールで、物販にかける時間を圧倒的に短縮できるツールです。
月額は税込みで5280円です。
私は利益がほとんど出ていませんでしたが使ってました。
AmazonセラーのアプリやWebサイトもありますが使いにくいので手放せなかったです。
ただ利益が出ていないとお金を払って物販をやっているだけの人になるので気を付けてください。
リサーチツール「Keepa」の月額料金
月額料金は約3000円(※2025年5月)
私はケチりました。
仕入れ先が安定すればリサーチはさほど必要ないだろうと考えていたからです。
それにプライスターと違って無料で使えるリサーチツールもありましたし、すでに大口出品とプライスターで10000円近くかかっていたので使いませんでした。
その結果が今なのかもしれません。
リサーチもしっかりやる必要があるので、Keepaを利用する場合は大口出品、プライスターと合わせて月額13000円程度かかります。
出品制限の壁
さて、大口出品アカウントを開設し、商品も仕入れたら販売できると思うじゃないですか？
しかし新規のセラーは何も出品できません。
Amazonにはブランドごとに「出品制限」がかけられていて、アカウントによって出品できるブランドが制限されているのです。
この出品制限を突破しなければAmazonで販売することはできません。
じゃあどうやって出品制限を解除すればいいの？
出品申請をするとこのような画面が表示されることがあります。
10点以上納品することと納品書を提出しろ言う内容です。
納品書を発行してもらえる仕入れ先を探す必要があるのと、申請しても解除できるとは限らないというのが問題です。
私が始めて間もないころ、出品申請の段階では通ったのですが、仕入れてから納品するまでの間に制限がかかってしまって納品できなくなってしまったことがありました。
その商品はもうAmazonでは売れないので別の販路で販売するか廃棄するしかありません（もしくは自分で使うか…）
結局全部は捌けなかったんですよね！
新規出品者という肩書
Amazonには評価が2種類あります。
- 商品に対する評価
- セラーに対する評価
ここで私たちセラーが気にしなければならないのは「セラーに対する評価」です。
評価がついていないセラーの場合は、このように販売元の下に「新規出品者」という表示が出ます。
気にしない人もいるかもしれませんが、新規出品者は売れづらいです。
じゃあこの表示を消すにはどうすればいいの？
購入者から評価をもらうしかありません。
しかしセラーの評価は中々つけてくれません。
実際私自身もAmazonで買い物をしてわざわざセラーの評価をつけようなんて思ったことがないですからね。
特に満足しているときほどつけないと思います。
逆に言えば、悪い評価の方がつきやすいです。
ただでさえ評価がつきづらいのに、最初の評価が悪い評価だったら目も当てられません。
しかし、セラーに非がない理不尽な評価の場合は申請すればAmazon側で削除してくれることもあります。
特に商品に対するクレームやFBA発送に関するクレームなどは削除してもらえるようです。
私は2年ほどやっていますがセラーの評価は1件しかもらえていません。
他のセラーに対するクレームが来る
これが一番理不尽でしたね…
購入されたお客さんから箱が破れていたというクレームが来たんです。
検品の段階では問題ありませんでしたし、FBAを使って発送しているのにそんなことがあるのか…？
と思いました。
しかし、これは私に対するクレームではなかったんですね。
どうして自分のクレームじゃないってわかったの？
購入者からの問い合わせであれば「注文番号」が記載されているのですが、通常の問い合わせには注文番号が記載されていません。
さらに同じ商品に自己発送のセラーがいました。
つまり、購入したタイミングでは自己発送のセラーがカートをとっていて、クレームを入れたタイミングでたまたま私がカートを取っていたんですね！
これで悪い評価をつけられたりしない？
セラーの評価は購入者しかできないシステムになっているので、その点は心配しなくても大丈夫です。
このような理不尽な問い合わせにも私たちセラーは誠意を持って対応する必要があるので、その時に返信した内容を記載しておきます。
〇〇〇様
この度はご迷惑をお掛けし大変申し訳ございません。
当店でご注文いただいた商品の発送はすべてAmazon倉庫に委託しておりますので
返品・返金のご対応をAmazonカスタマーサービスにてご案内させていただきます。
何度もお手数をおかけし大変恐縮ですが、下記URLよりお問い合わせいただけますと幸いです。
https://www.amazon.co.jp/hz/contact-us/
改めましてこの度はご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。
今後二度とこのようなことがないよう、スタッフ一同反省しまたお客様よりご愛顧いただけるよう精進いたします。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
販売元 名前
上記の返信内容はこちらのサイトを参考にさせていただきました。
これ以降問い合わせは来ていないので何とかなったのではないでしょうか。
結局せどりと同じ
売れそうな商品をリサーチして仕入れる。
仕入れ先が違うだけでやっていることはせどりと同じなんですよね。
メーカーや卸業者は小ロットの仕入れができない場合も多いので、在庫を抱えるリスクはせどりより高いかもしれません。
ただ売るだけならだれでもできるんです。
どんな商品でも値段を下げれば買ってくれる人はいますからね。
肝心なのは「利益を載せて売るのが難しい」ということです。
物販に安定なんてありませんでした。
稼ぐにはリサーチが不可欠なのです。
まとめ
はっきり言って物販はおもしろくないです。
ランキングのグラフを見ながら売れるかどうかも分からないものを仕入れて価格とにらめっこ。
在庫の山と積み重なっていく固定費もストレスでした。
せっかく仕入れた商品を破棄するのは悔しいのですべて売り切るまでは続けるつもりですが、これからAmazon物販を始めたいと考えている人は良く考えてくださいね。
もちろん物販で稼いでいる人もいますが、稼いでいる人に共通していえることは「時間をかけている」ということです。
物販は不労所得じゃないっていうことですね。
じゃあ初心者はどんな副業をやればいいの？
AI副業をやりましょう！
物販よりハードルが低いし、AIに興味があれば楽しいと思いますよ！
ということで、ここまで読んでいただいてありがとうございました！
このブログでは私が興味のあるAIや副業に関する情報を発信していく予定です。
では次回お会いしましょう！
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